【レポート】アプリとビットコインを組み合わせるアイデア作りワークショップ
オープニング
新宿四谷のTokyo Bitcoin Base(TBB)で開催された今回のワークショップは 「アプリ × ビットコイン」をテーマに、アイデアを実際の形へと落とし込むプロセスを体験できる内容でした。
会場にはエンジニア、クリエイター、興味を持った一般参加者まで幅広い層が集まり、穏やかな空気でイベントがスタートしました。
登壇者紹介
川端さん(@hashcray)
川端さんは普段エンジニアとして活動している方で、趣味はクラフトビール。
ビットコインとの出会いは『ビットコイン・スタンダード』を読んだことがきっかけだったそうです。
過去には取引所の閉鎖を経験し、セルフカストディの重要性を身をもって理解したとのことでした。
TBBのエントランスアプリ開発(現在未実装)にも携わっており、今回のテーマとも接点の深い存在感を感じました。
内田さん(@UchidaUltra)
内田さんは楽器、3Dプリンター…などなど、幅広い趣味を持つエンジニアさんです。
ジブリ作品が好きとのことでハロウィンにはそれにちなんだコスプレもしたとのこと。
AIに関する知見も豊富と紹介されていました。
イベントの趣旨と導入
川端さんからは、まず「Time2Build」がエンジニア向けの企画なことに対し
もっと自由に「ビットコインを使ったプロダクトのアイデア」を考えられる場を作りたかったという思いが語られました。
アプリの仕様をどうやって決めていくか、アイデアをどう現実の形に落とし込むかといった実践的な視点が提示され、これから始まるワークショップの期待感が一気に高まりました。
チームビルディング
会場では2〜3人の小グループに分かれ、和やかな雰囲気で自己紹介が行われました。
初対面にもかかわらず全員が自然と盛り上がり
「普段は何をされているんですか?」
「何がキッカケでビットコインに触り始めましたか?」
「どんなアプリが好きですか?」
といった軽い話題から一気に距離が縮まるのを感じました。
この空気感が、その後のアイデア出しをスムーズにしたように思います。
ビットコインの基礎説明(川端さん)
ライトニングの仕組み
ビットコインの送金には時間がかかる一方、ライトニングネットワークは即時性・低コスト・小額決済に強い技術として紹介されました。
「ブロックチェーンに乗らないのに、なぜ高速で動くのか?」
という仕組みも簡単に解説され、今回のワークショップの意義について説明されていました。
AIについての説明(内田さん)
AIと向き合うコツ
内田さんは、AIとの会話を進める際の重要なポイントとして
“疑問を素直に投げること” と “途中で整理を頼むこと” の2つを挙げていました。
AIは長い会話に弱いため「アイデア出し → 深掘り → 整理 → 企画書化」というサイクルを繰り返すことで、徐々にやりたいことが明確になっていきます。
プロトタイピングと実行例
実例として、ChatGPTに
「自分のビットコインが綺麗なお金か汚いお金か判定するアプリ」
というテーマで壁打ちし、AIが作ったワンページャーからFigma Makeでアプリ化する様子が披露されました。
「一度企画書にしてしまえば、そのままアプリが作れてしまう」
という言葉は、実際に目の当たりにしても魔法のような時代が来たなと感じました。
発表フェーズ
最後は各チームが考えたアイデアを発表し合いました。
短い時間ながら、どの発表も個性があり、
“ビットコインとアプリをどう結びつけるか” という問いに対して
ユニークで実現性のある企画が多く並びました。
会場全体が「お互いの発想に触発されていく」空気に包まれていて、
ただの勉強会というより、ひとつの小さなクリエイティブ空間が立ち上がっているようでした。

